スポンサーリンク

小樽駅前から第三ふ頭に停泊中の豪華客船が街の一角のように見える!

小樽の観光

駅全体が歴史的価値を持つJR小樽駅。

開業は1903年(明治36年)6月28日だ。

 

小樽と函館を結ぶため私鉄北海道鉄道は全通に先立って、小樽~蘭島だけを開通させた。

それが小樽駅の始まりだ。

 

当時は『中央小樽駅』の名称だった。

この駅から数えて現在の駅舎は三代目にあたり、昭和9年に竣工している。

 

駅から小樽運河、小樽港へ真っ直ぐに下るのが中央通りだ。

駅前に立つと第三ふ頭に停泊中の豪華客船が見える。

スポンサーリンク
アドセンスディスプレイ

小樽駅は撮影スポットしても人気で運河まで徒歩10分!

小樽駅は東京の上野駅をモデルにしている。

左右対称の外観はノスタルジックな雰囲気を醸し出し、情緒あふれるたずまいが人々の心を惹きつける。

 

駅自体が撮影スポットであり、駅舎の中、外を問わずカメラを構える観光客の姿は多い。

小樽一の観光名所である『小樽運河』まで、距離にして約800メートル。

 

目の前の中央通りを真っ直ぐ下ると、運河にかかる中央橋に出る。

徒歩で10分程度と近く、その200メートル先が小樽港だ。

 

目の前の第三ふ頭には、豪華クルーズ船『にっぽん丸』『シーニック・エクリプス』などが停泊しているのを見かける。

 

小樽駅前に立つと第三ふ頭に停泊している豪華客船が、まるで街の一角のように見えるのだ。

この光景が素晴らしい。

船を指さして歓声を上げる若い観光客もいる。

 

現在、改良工事が行われ、2024年春には生まれ変わった第三ふ頭の運用が開始される。

そうなれば『ダイヤモンドプレンセス』や『飛鳥Ⅱ』も、このふ頭に停泊するだろう。

 

駅前から、世界を巡る代表的な豪華客船が頻繁にみられるのだ。

快速エアポートで札幌から32分、新千歳空港から1時間15分の小樽駅に、またワクワクが増える。

小樽駅は坂の街ならではの二層構造が特徴!

小樽駅は建物内部も工夫された造形美が際立つ。

コーンコースは吹き抜けになっていて、改札口とエントランス上部には大きな窓がいくつもある。

 

駅舎は、今のように電気を存分に使えなかった昭和初期に建築されている。

だから、建物内に自然の光をたっぷり採りこむために大窓が取り付けられたのだ。

 

電灯が豊富になった現在は、『ガラスの街・小樽』を象徴する無数のランプが天井からぶら下がって窓を飾っている。

 

ランプを眺めながら天井に目を移すと、格子状の構造が目を引く。

昭和初期に流行ったアール・デコ調で、当時はかなり斬新なデザインだった。

 

駅の天井を見上げることなどめったにないが、小樽駅コーンコースの天井は一見の価値がある。

 

小樽駅全体が、とても特徴ある構造になっている。

平地の少ない坂の街・小樽ならではの不思議な感覚に襲われるのが、改札口とホームの関係性だ。

 

駅の裏側は切り立った崖になっている。

狭い平地に駅前広場を確保するため、駅舎は斜面を利用して建てられたのだ。

 

駅前広場から続く改札を入るとすぐ目の前にエスカレータがあり、昇るとホームだ。

ホームは駅前広場と険しい崖の中腹を整地して造られたのだろう。

 

ホームに沿って延びる線路は架橋ではなく、地面を平らに走っているから二階に上ったという感覚がない。

改札から20mほど続く通路も架橋下を歩くのではなく、トンネル構造になっている。

 

改札口はもちろん1階だが、エスカレーターを昇ったホームも1階だと錯覚してしまう、不思議な構造の駅なのだ。

 

1934年(昭和9年)に建築されてから幾度となく改修され、外見もかなり変化してしまっていたが2012年(平成14年)、駅全体に大規模なリニューアルが実施された。

 

これにより、竣工当初のノスタルジックな容貌が再現されたのだ。

リニューアルを機に出店したのが、『バーガーキング』『伊勢寿司』『なると』などだ。

 

札幌をはじめ旭川、函館、帯広など北海道内の大都市が次々と近代的な駅舎に変わる中、昭和モダンを彷彿させる小樽駅は貴重な存在である。

 

◎この記事の参考文献:『小樽散歩案内』有限会社 ウィルダネス発行

小樽駅の4番ホームは「裕次郎ホーム」!

小樽駅の4番ホームは2003年(平成15年)小樽駅開業100周年を記念して、『裕次郎ホーム』と命名された。

 

石原裕次郎さんが幼少期、小樽に住んでいていたことにちなんだもので、ホームの一角には等身大写真パネルが置かれている。

 

ただ、ホームの片隅にあるため気づく人は少ないようだ。

改札を入ったら手前のエスカレーターを昇り、ホームを余市側に歩くとパネルを見ることができる。

 

使われている写真はテレビドラマのロケで訪れた時、このホームで撮影されたもののようだ。

かつては小樽港マリーナーに『石原裕次郎記念館』もあったほど、小樽と裕次郎さんの縁は深い。

 

◎この記事の参考文献:『小樽散歩案内』有限会社 ウィルダネス発行

小樽駅から長万部まで藤井聡太八冠が乗ってみたい山線とは?

「そうですね。山線に乗ってみたいです。」

将棋の藤井聡太八冠がそう言った。

 

2023年11月、小樽の銀鱗荘で『竜王』の防衛戦第4局に臨んだ藤井八冠が、4連勝で防衛を果たした翌日の記者会見でのことだ。

 

「小樽から好きな場所へ自由に行っていいとしたら、どこへ行ってみたい?」との質問があり、それに対する答えが「山線に乗ってみたい」だった。

 

通称『山線』とは函館~旭川間を走る函館本線の一部分で、ディーゼルカーが1両または2両で小樽~長万部間を走行するJR北海道の単線だ。

 

1時間に1本ほどのダイヤで、自然豊かな後志の山間部のんびりを走っている

これぞ、まさしく昭和のローカル線だ。

山線は汽車旅の醍醐味を味わえる貴重な路線だ!

できる限りトンネルを掘らないようにしながら工事を進めた『山線』は、自然に沿った線形が維持されている。

だから、汽車旅の醍醐味が味わえるのだ。

 

トンネルだらけの新幹線とは、見える景色がまったく違う。

車窓からシラカバ、エゾマツ、トドマツなど、北海道の原生林を眺める贅沢な時間が心地よい。

 

羊蹄山から連なる雄大な山麓も圧巻だ。

山線の座席から流れ行く車窓の景色を眺めているだけで、心がリフレッシュされる。

 

函館本線の山線は、日本の近代化を担った貴重な鉄道だ。

函館本線は明治時代に開通した、現存する北海道最古の主要鉄道でもある。

 

明治から北海道の開拓歴史とともに走り続けてきた、長崎県の軍艦島などと並び、日本の近代化を担った貴重な遺産なのだ。

 

だが、山線の在りし日を記憶にとどめている人は少ない。

だから安易に廃線が決まってしまう。

 

同じ函館本線でも早くから電化され、快速エアポートなど運行本数の多い札幌方面とは対照的な顔を持つ山線。

 

しかし、昔の栄光を秘めつつ田舎の雰囲気が満喫できる『山線』も、北海道新幹線の札幌延線と同時に廃止されることが決まった。

 

いまなら、まだ乗れる。

タイトルとURLをコピーしました