渋野日向子選手はご存じのように、2019年『全英女子オープンゴルフ』の覇者。
以来、日本女子ゴルフ界の顔となり、国内にとどまらずその名は海外にも知れ渡る存在。
イギリスメデアが『スマイリングシンデレラ』と報じて、一躍『スマイル』が渋野選手のトレードマークとなった。
プレー中フェアウェイでモグモグとお菓子を食べるなど、プレースタイルの常識を覆したことでも大きな話題を呼んだ個性派の代表格。
2020年12月には『全米女子オープン』で4位、2022年8月の『全英女子オープン』では3位と、海外メジャーでは無類の強さを発揮する。
現在はアマチュア時代から苦労を共にしてきた青木コーチと師弟関係を解消。
2021年1月には、テレビ東京のアナウンサー・野沢春日さんとの熱愛が週刊誌によって報道された。
渋野日向子のグルファとしての歩みは、若くしてすでに波乱万丈?
何かと話題をさらう彼女だが、ゴルフへの情熱はいささかも衰えることはない。
2020年3月ころから青木コーチとともにスイング改造に取り組んできたが、師弟関係解消後は一人で試行錯誤中だ。
ここ2年間は際立った成績を残せず大たたきすることもあって、スイング改造が批判されることもある。
だが、まだまだこれからだ。
スイング改造に取り掛かって、直ちに結果が出たら誰も苦労はしない。
渋野日向子選手の悩む姿を見て、ゴルフ界のレジェンド岡本綾子さんが言っている。
「プロゴルファは一生スイングに悩むもの」
日本の女子ゴルフを背負って立つ渋野日向子は発展途上だ。
本当のファンなら長く温かい目で見守れるはず。
渋野選手がゴルフを始めたのは小学校2年生の時だった。
同時に始めたのがソフトボール。
中学生になってもソフトボールを続けたかったが、部活になかったので軟式野球部へ入部する。
しかし、1年生で出場した岡山県のゴルフジュニア大会で優勝してしまう。
当時の軟式野球部監督からゴルフ1本に絞る事を勧められ、プロになることを決意します。
高校卒業後の2017年プロテストに初挑戦するが、3日目までに14オーバーとなり失格。
初のプロテストに挑戦した当時は正式なコーチはいなかった。
相談する相手もいない状況で彼女は落ち込んでいた。
暗い顔をした失意の渋野選手を見かねて、当時からゴルフクラブを提供していたPINGの担当者が、青木翔コーチを紹介する。
青木コーチの厳しいけれど個性を尊重する指導の甲斐あって、2018年のプロテストで見事合格。
迎えた2019年、渋野日向子選手の快進撃が始まった。
ツアー参戦9試合目となった『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で見事な初優勝を飾る。
その後、『資生堂 アネッサ レディスオープン』でツアー2勝目。
あっという間に押しも押されもしない一流プロゴルファに成長する。
日本中が灼熱に包まれていたた2019年8月20日、渋野日向子は涼しいスコットランド・ロイヤルトゥルーンGCで燃えていた。
最終日の18番で強気のパットを見事に沈め、『 全英AIG女子オープン 優勝』。
日本人のメジャー大会制覇は男女を通じて、樋口久子さん以来二人目の42年ぶりという快挙だった。
この試合、明るい笑顔とともにフェアウェイを歩きながらおやつを食べる姿が、現地イギリスでも大きな話題となった。
食べていたおやつの名が『タラタラしてんじゃねーよ』。
いやはや、この人にはかないませんね。
渋野選手が勝った試合一覧はこちらから↓↓
渋野日向子選手のプロフィール
所属先 | サントリー | |
国籍 | 日本 | |
出身地 | 岡山県岡山市 | |
ツアー通算勝利数 | 6勝 | 海外メジャー1勝 |
出身校 | 岡山県作陽高等学校 | |
身長 | 167cm | |
体重 | 62kg | |
プロ転向 | 2018年 | |
血液型 | AB型 | |
得意クラブ | 5W | |
生年月日 | 1998年11月15日 | |
趣味 | 習字、ソフトボール |
渋野日向子選手には輝く未来が待っている!
日本人プロゴルファは男女を問わず、海外の試合を体験すると、スイングやプレースタイルの違いを痛感して、スイング改造を試みる選手が多いのだと言う。
中には、世界で戦うためのスイング改造に失敗し、ゴルフがダメになったプロもいると聞く。
だが、チャレンジ精神旺盛な渋野日向子選手は、そんなことは気にしない。
彼女のチャレンジャー・マインドは強いよ。
スイング改造の向こうに定めた標準はアメリカツアー、そしてメジャー2勝目、3勝目だ。
青木コーチから卒業したのも『一人でいろいろ考えてやるのが楽しい』からだと言っている。
スイング改造の賛否を論じるのは、半年後、2年後でも遅くはない。
彼氏ができた、熱愛だと騒がれるがやはり彼女はゴルフを捨てられない。
目標をはるか太平洋の彼方に見据えた、ゴルフにかけるこの熱意。
彼女は常々こうも言っている。
「自分が宮里藍さんにあこがれてプロゴルファを目指したように、自分も子どもたちに目標にされるような存在になりたい」
彼女はゴルフ界にもっと貢献したいのだ。
渋野日向子選手は責任感も強く、人間的スケールも大きい。
だから、彼女は間違いなく復活する。
結婚はまだまだ先だろう。
まずは、アメリカツアーのシード権を獲る事だ。
渋野日向子はさらに大きく強くなって、メジャー2勝目、3勝目を日本のファンにもたらす日は近い。
アメリカ女子ツアーに本格参戦した彼女だが、現地のゴルフ関係者やファンには極めて評判が良い。
ファンサービスが良いことと、マナーの素晴らしさが、度々アメリカのスポーツメデアに取り上げられている。
こんな選手にはもっともっと強くなって欲しい。
心からそう願う。