3月8日に開幕するWBCには、5人の大リーガーが出場します。
中でも大谷翔平選手へ集まる期待と注目がすごい。
日本のみならず大谷選手のWBC出場は、イタリアやオランダなどヨーロッパでも話題になっているようです。
今や『二刀流』は世界の共通語。
大谷選手がエンゼルスへ入団するまでの軌跡、大幅アップした年棒、彼女の存在などに迫りました。
どうやら、付き合っている彼女はいないようですから、女性ファンも安心してお読みください。
大谷翔平のすごさを各界と比較してみました?
大リーグエンゼルスの大谷翔平選手はすごいですね。
日本人で「二刀流大谷選手」を知らない人はいない、と言ってもよいほど有名です。
大谷選手の凄さを説明するときにベーブルースがよく引き合いに出されます。
でもこれって、野球を分からない人にとってはチンプンカンプンです。
野球に興味ない人が75年も前に亡くなられた、アメリカの野球選手を知っている訳はないですから。
昨年のサッカーワールドカップで優勝したアルゼンチンのメッシが、前半のハーフでハットトリックをやって、後半のハーフはゴールキーパーに回り、好セーブを連発する。
このように想像していただけると、大谷選手の凄さを少しイメージできるのではないでしょうか?
投げる、打つ、走る、捕る。
野球はこれらの異なる運動能力を求められる競技です。
異なる運動能力を求められる複合的な競技というと、最もわかりやすいのが陸上競技の男子十種競技と女子七種競技でしょう。
男子十種の競技種目は下記になります。
・100m
・走り幅跳び
・砲丸投げ
・走り高跳び
・400m
・110mハードル
・円盤投げ
・棒高跳び
・やり投げ
・1500m
通常はこの順番で競技が行われます。
女子の七種競技は次のようになります。
・100mハードル
・走り高跳び
・砲丸投げ
・200m
・走り幅跳び
・やり投げ
・800m
この二つの競技ではその特殊性から優勝者をKing of Athlete、またはQueen of Athleteと呼ばびます。
ただし、一つ一つの種目においては、その種目を専門とするアスリートの記録には及びません。
例えば、走り幅跳び男子の世界記録は8m95㎝ですが、十種競技は7m80㎝です。
100m走なら世界記録が9.58秒で、十種競技の最高記録は10.55秒となっています。
大谷選手をこれに例えると十種競技の選手でありながら、各種目の専門選手と互角に渡り合えるほどの実力を備えているいうことです。
オリンピックで『やり投げ』『100m』『棒高跳び』に出場しても、3種目とも金メダル争いに絡むようなスーパーアスリート。
そのように例えられる選手ということです。
しかし世界は広い。
女子の七種競技に大谷選手のようなスーパーアスリートが一人だけいました。
アメリカのジャッキー・ジョイナー・カーシーがその人です。
彼女はソウルオリンピックの七種競技では桁違いの強さで金メダルを取り、走り幅跳びでも金メダルに輝きました。
そして、彼女の打ち立てた七種競技の最高記録は30年以上経っても破られていません。
大谷選手により近いアスリートと言えるでしょう。
スポーツに全く興味ない方なら、同一人物がアメリカ映画の最高峰である『アカデミー賞』のオスカーを手にして、歌手の頂点『グラミー賞』も受賞してしまう。
あるいは、トヨタの現役社長を務めながら、日本の総理大臣になる。
藤井五冠が囲碁でも本因坊になる。
逆に井山本因坊が将棋の名人位に就く。
いやいや、これは囲碁界と将棋界の両方から叱られそうです。
はい、謹んで取り消しいたします。
いやはや、説明している方が混乱してしまうほど大谷選手はすごいのです。
日本では二刀流の凄さがもてはやされますが、アメリカ現地ではどのように見られているのでしょう。
大谷選手に対して現役MLB選手が驚くのは素晴らしい身体能力です。
まず、ホームランの飛距離と打球速度が早いこと。
そして、160キロ超の速球を投げる力、さらには盗塁を量産できる走力に驚くのです。
疲れを知らない彼の身体は驚異的なのだと言います。
さて、大谷選手が二刀流でデビューした時は多くのプロ野球関係者が懐疑的でした。
そんな中、長嶋茂雄さん、王貞治さん、イチローさん等は二刀流を認める発言をしています。
落合博満さんと松井秀喜さんは全面的にエールを送りました。
「本人がやりたいと言うのだから反対すべきではないでしょ」
「ダメだったら自分が責任をとればいいの。だから人の言うことは気にする必要がない」
落合さんはこのように言っています。
「誰もやったことがないのだから、前例のないことをやる前に無理だと決めつけるのは、おかしい」
「大谷選手は挑戦するべきだし、外野は見守ってあげましょう」
これが、松井秀喜さんの意見でした。
ご両人とも素晴らしい。
その二人も、大谷選手の大活躍には度肝を抜かれているのかもしれません。
大谷翔平選手が大リーグ・エンゼルスに入団するまでの軌跡!
そのすごさを説明するのが難しいほどの若き異能、大谷選手は1994年7月5日、岩手県水沢市、現在の奥州市に生まれました。
2023年7月5日を迎えると29歳になります。
身長が192㎝で体重は102㎏です。
大谷翔平少年が全国的に注目されるようになったのは、花巻東高校時代です。
高校3年生の夏には、岩手県大会の準決勝で一関学院高校と対戦し、アマチュア野球史上初となる160kmを記録。
160㎞の剛速球と並外れた長打力、さらにはベース間を駆け抜ける脚力など、その類まれなる身体能力は日本球界のみならず、アメリカ大リーグからも注目を集めます。
日本のプロ野球へ志望届を出した当初は「日本の球団か大リーグかは半々です」と語っていました。
だが、大リーグの複数球団は想像以上に大谷選手獲得へ熱意を見せます。
ロサンゼルス・ドジャースやテキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックスとの面談を重ねるうちに彼の考えは大リーグ挑戦へと大きく傾いたのです。
彼は大リーグへの挑戦を正式に表明しました。
2012年10月21日のことです。
「日本のプロ野球よりもメジャーへの憧れが強く、マイナーからスタートするのを覚悟でメジャーリーグに挑戦したい」
そのように記者会見で語ります。
しかし、太平洋を越えて大きな夢を描く少年の前に立ちはだかったのが、北海道日本ハムファイターズでした。
10月23日のことです。
ファイターズの山田正雄GMが、大谷選手をドラフト会議で1位指名すると公表します。
続いて栗山英樹監督も明言します。
「大谷君には本当に申し訳無いけれど、ドラフトで指名をさせていただきます」
運命のドラフト会議は2012年10月25日に開催されました。
予告通りファイターズは、大谷選手を1巡目で単独指名し交渉権を獲得したのです。
「びっくりしたし動揺もしました。
評価して頂いたのは有り難いけれど、アメリカでやりたいという気持ちはまったく変わりません」
指名された直後の会見で大谷少年は、きっぱりと日ハム入りを拒否します。
だが、アメリカ行きを目指す若き才能を是が非でも獲得せんと、日本ハムはすぐさま行動を開始します。
対して、大谷少年の気持ちも確固として動きません。
指名挨拶に訪れたファイターズ関係者との面会を拒否します。
ファイターズは、この程度は織り込み済みです。
それほど間を置かずに2度目の訪問で大谷家のインターフォンを押します。
なんとこの時は、大谷少年が両親とともに挨拶を受け入れました。
一度会ってしまえば、こっちのもの。
スカウトや交渉役はプロです。
大谷家は両親を交えた入団交渉を許諾したのです。
3度目の入団交渉からは栗山監督も同席するのですが、この時の話し合いが大谷少年の心を大きく動かします。
『大谷翔平君 夢への道しるべ〜日本スポーツにおける若年期海外進出の考察〜』と題された30ページに及ぶ資料が提示されたのです。
高校を卒業して直接アメリカへ渡った韓国の野球選手が大リーグで活躍しているケースが極めて少ないこと、過酷なマイナーリーグの待遇や現状などが事細かに書き込まれていました。
日本のプロ野球で実力をつけてからの方が、アメリカで活躍できる確率が高い点なども合わせて説明されました。
入団の暁には北海道日本ハムファイターズのみならず、親会社も含めて大谷翔平選手の大リーグ入りを応援することも約束します。
さらには栗山監督が『二刀流への挑戦』を保証しました。
この提案が決定打となり、4度目の交渉で入団が決まったのです。
日本ハムファイターズへ入団すると1年目から二刀流で実力を見せます。
日本のプロ野球には4年間在籍しました。
投手では通算42勝15敗、防御率2.52の成績を、打者としては24本塁打、打率2割8分3厘打点166の数字を残しました。
2017年12月9日にはロサンゼルス・エンゼルスと契約に合意し念願の大リーグ入りが叶います。
夢にまで見た大リーグです。
ロサンゼルス・エンゼルスでは1年目の開幕から大リーガーとして大活躍します。
2018年の開幕戦では初打席の初球をとらえて初ヒットを記録し、4月には3試合連続ホームランを放つと投手としても、初勝利を飾ったのです。
大谷翔平選手の彼女と年収は?
イケメンで性格も良く、超高額の年収とくれば世の女性が放っておくはずありません。
モテモテの大谷翔平選手ですが、これまでゴシップやスキャンダルとは無縁です。
だが「今興味があるのは、誰が大谷選手を射止めるかです」と売り出し中の女性タレントが言うほど、彼は各方面から熱視線を浴びています。
彼女候補としてメディアに名前が取りざたされた女性は何人かいます。
SNSでは2018年ころからバレーボールの狩野舞子との結婚が噂になり、今でも彼女ではないかとの声があるようです。
2021年には週刊文春が、大谷選手の行動を調べた結果を報道しています。
それによると、少なくとも日本には彼女のいる形跡が無いと断言していました。
ということで、大谷選手には付き合っている彼女はいない可能性が高いようです。
まだまだ、野球一筋なのでしょう。
野球は楽しい、毎日がとても刺激的だと彼はいいます。
練習に関しては好きなわけではない、とも言っていました。
練習は上達するための義務である、が彼の哲学です。
高校生の頃からこのような考えを持っていましたが、大リーグに行ってもこれについては変わっていません。
「毎日試合だから、本当は練習したくありません。練習しなくとも試合に行って打てるというなら、それでいいと思います」
「でも、僕はやらないと打てないので、練習をやりますけどね」
実に自然体です。
本当を心から野球を楽しんでいることが、伝わってきます。
人の何倍も努力していると強調することもなく、自分の才能を誇示するなど微塵も見られません。
さて、気になるのが大谷選手の年俸です。
エンゼルスは大谷選手との間で、2023年の年俸を3000万ドルで契約したと発表しています。
この金額は日本円でおよそ43億円です。
年俸3000万ドルは、現役大リーグ日本人選手の最高年俸となります。
アメリカメディアの報道では、年棒にスポンサーとの契約料が加わって2023年の収入は72億円になるだろうと予測しています。
72億円の総収入は高額所得者の多い大リーガーの中でも、2位に相当するとアメリカのスポーツメデアは伝えていました。
大谷選手の年棒は大幅アップしましたが、残念というべきか安心したというべきか、一緒に喜ぶ彼女は今のところいません。
大谷翔平選手は2023年3月8日に始まるワールド・ベースボール・クラシックに登場します。
日本が勝つか負けるかよりも、大谷選手の活躍に強い興味を示す野球ファンも多いのではないでしょうか。