コピーライティングで大切なのは、この表現です。
『You are stunning』
なぜこれが大切なのか?意味は?
本文で説明しましょう。
人は、なぜ小説に夢中になるのでしょう。
ドラマや映画にどうして、熱中するのでしょう。
それは小説やドラマ、映画の中に入り込んで疑似体験するからです。
つまり、自分が物語の主人公になるから夢中になれるのです。
コピーライティンでもこれが欠かせません。
物語を創って、読み手を文章の中に引きずり込む。
コピーライティングには欠かせない要素です。
これができたら、あなたには一流のライターを名乗る資格があります。
人を行動させるには物語の主人公にすることが大事だ!
インターネット広告で売れている広告には『物語』形式がとても多く見られます。
えっ、売れていることがなぜ分かるかって?
それは、長期間掲載されているかどうかで分かります。
売れない広告を長く放って置くところはありません。
人は物語を読むと、そのストーリーに入り込みます。
その中で勝手に主人公としていろいろ想像しながら、物語の進行を追いかけるのです。
例えば大ヒット中の『鬼滅の刃』ですが、なぜあれほど多くの人が感動するかというと、いつの間にか自分が主人公になってしまうのです。
『竈門炭治郎・かまどたんじろう』になって鬼に襲われ家族を失った悲しみ、たった一人生き残った妹『禰豆子・ねずこ』への想い、そして憎っくき鬼たちへの復讐。
そんな、こんなに共鳴し、共有してしまうのです。
だから泣ける。
そして鬼どもをやっつけて
「正義は勝つ!」
心の中で、そう叫んでいるのです。
「失っても失っても 生きていくしかないんです。
どんなに打ちのめされようとも」
炭治郎の言葉に己の人生を重ねる人もいるでしょう。
鬼にならないかと誘われ
「強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」
この杏寿郎の言葉にジーンときた人も多いでしょう。
このように人は物語の中にのめり込むから、文章には物語が大切なのです。
主人公以外でも強烈なキャラを放つ者へ共鳴して、一体感を持つ場合も多くあります。
鬼滅の刃でいえば『煉獄杏寿郎・れんごくきょうじゅろう』『嘴平伊之助・はしびら いのすけ』
『胡蝶 しのぶ』などたくさんいます。
だが、物語は主人公を中心に展開し、脇役はどうしても出番が少ない。
そのためやはり、主人公に対しての感情移入が多くなってしまうのです。
映画だから、映像だからそんな風に人の心に響くのであって、文字だけでは無理だ。
あなたはそう思っていませんか?
確かに映画はすごいです。
映像だけでなく、音楽や効果音を使って視覚のみならず、聴覚の奥深くまで訴えてきます。
だが、文章には映像や写真に勝る特徴があります。
それは相手の想像力を掻き立てることです。
例えば、『これが世界一の絶世の美女だ』そう言って、映像や写真を見せたとしましょう。
そうすると見た人は年齢、人種、シルエット、顔の形、目の大きさ、唇などなどにとらわれてしまいます。
想像の範囲はかなり限定されます。
しかし、文章で『今、私の目の前に世界一と絶賛できる、絶世の美女が横たわっている』。
そう表現したら、あなたはどのように想像するでしょうか?
日本の女性を想像する人もいるし、北欧の美女、あるいはジャマイカあたりの女性を想像する人もいるでしょう。
年齢だってまちまちです。
10代、20代、30代そして50歳を過ぎた当時の『オードリー・ヘップバーン』を思い浮かべた、80過ぎの男性もいるかも知れないのです。
中には『横たわっている』に気を取られ、もしや下着姿で、と想像をたくましくする男だって多いのです。
これが文章の力です。
そうなんです。
『・・・・横たわっている」
文章には人の想像を掻き立てる、この余計な一言がとても大事なのです。
さらにこれが
『私の目の前に世界一と絶賛できる、絶世の美女が横たわっている。
この妖艶なシルエットには目がくらみそうだ』
この文章を付け加えたらどうでしょうか?
読み手が女性だったら、淫らだと思って不愉快になるかも知れません。
だが、この文章が『男性サプリメント』や『男性用化粧品』を売るためのものだったら、どうでしょうか?
ターゲットは男性ですから、その商品を求めている人にはかなり効果的な一文になります。
狙う相手によって、修飾語や形容詞を変える。
状況を説明する文章自体も当然、変わります。
万人に受ける文章は書く必要はありませんし、書ける人も存在しません。
毎年のようにノーベル文学賞候補としてメデアをにぎわす『村上春樹』ですが、私は彼の小説を最後まで読み切ったことは一度もありません。
何度も挑戦していますが、ほぼ2~30ページでやめてしまいます。
世界中に何十万人もハルキストが存在しますが、私にはどうしても合わないようです。
これが、川端康成や三島由紀夫、芥川龍之介になると最後まで読まなければ損だと思って、途中でやめた小説は一冊もありません。
別に村上春樹が嫌いなわけでもないし、批判する気もありません。
最後まで読めないのは相性が悪いだけだろうと思っています。
私の数倍は本を読んでいるのに、同じようなことを言う友人もいます。
このように世界的作家でさえ、万人に受け入れられる文章を書くのは至難の業なのです。
あなたの文章を読んでくれない方が99人で、最後まで読んでくれた方が一人いる。
その一人があなたのファンになってくれたら、それはそれで結構なことなのです。
たった一人のファンから何かが始まるのです。
逆に99人が途中まで読んでくれたが、誰の心もとらえることができなかった。
こっちの方が、はるかに大問題です。
暇つぶしで読んでくれただけですから、何も起こりません。
人を文中に引き込むための物語には、5W1Hがとても大事になります。
お分かりだと思いますが、簡単に復習しましょう。
・Who:誰が
・When:いつ
・where:どこで
・What:何が
・Why:何が
・How:どのように
これを文中に織り交ぜて書くことにより、読み手に話の内容が正確に伝わります。
何を訴求するかによって違いますが、文章の書き出しを5W1Hにするだけで物語になります。
『秋晴れの空の下、彼女は塩谷海岸を一人ゆっくりと、かみしめるように歩いていた。
時折足を止め、はるか水平線をじ~っと見つめるのが印象的だった」
この短い文章に入っていないのは、『Why:なぜ』だけです。
『ゆう子は、明日この地を離れるのだ』
この一文を入れるだけで、なぜ?をいろいろと想像させます。
『ゆう子は明日、両親に重大な決意を伝えることになっている』
同じ『なぜ?』でも先の文とはかなり状況が違うことを想像させます。
ただし、両方ともなぜかみしめるように歩いていたのか?
時々、水平線をじ~っと、見つめていたのは何故か?
それが伝わるはずです。
短い文章の場合、5W1Hをすべて盛り込む込まなくとも大丈夫です。
『あなたは、〇〇を毎朝3錠飲むだけで、1ヵ月後には5kg痩せています。
それは乳酸菌のパワーによる結果です』
『毎朝、姿見に自分を映してうっとりする、あなたを想像してみてください。
憬れの、あの女優さんと同じシルエットになった自分を思い浮かべてください』
『彼氏が力を込めてあなたを抱き寄せる。
ペッタンコのお腹が、彼と密着する。
それだけで今まで感じたことない快感が。
あなたは3ヶ月後、未体験ゾーンに突入する』
5W1Hがすべて入らなくとも、読み人を物語に引き込むことはできます。
人を行動させるには物語の主人公にさせ、未来を想像させることがとても大事です。
過激な表現でギリギリを攻めると眉を顰める人も出ますが、それと同じくらいあなたのファンも増えます。
当たり障りのない文章を書けば誰からも嫌われません。
しかし、それでは何も起こりません。
ここで注意していただきたいのは、きれいな文章、うまい文章を書こうとする必要はありません。
状況を説明できる文章を心掛け、刺激的な言葉を使用してください。
状況を説明すると言っても新聞記事のように機械的な文章では、読み手の心をえぐることはできません。
あくまでも物語仕立ての文章を心掛けてください。
ストーリーの中で説明するのです。
ストーリー仕立てがうまく思い浮かばないときは、例え話を多く挿入してください。
物語の次に読み手の心に刺さるのは、例え話です。
物語もなし、例え話もなしでは、製品の説明書になってしまいます。
その商品が欲しいと思う前に説明書を読む人は、まずいませんよね。
読む人の胸をドッキューン!と打ち抜く単語。
心をワクワクさせ、印象に残る単語を文章に散りばめることが大事なのです。
『You are stunning』
stunningには下記のような広い意味があります。
- 気絶させる
- ぼうっとさせる
- 耳を聞こえなくする
- すてきな
- 魅力的な
- すばらしい
これをどう訳すかでセンスが分かります。
「君は素敵だ」
「あなたは魅力的だ」
この二つでもうれしいが、次のように言ったならどうだろうか?
「君は気絶するほど美しい」
そう言ってもらった方が、女性にはより強く響くはずです。
「素敵なプレゼントありがとう。
とてもうれしかったよ。
ありがとう」
「こんな素敵なプレゼントもらったの初めて。
嬉しさを通り越して、胸が震えたよ。
ありがとう、ず~っと大切にします」
どちらのメールが相手にうれしさが伝わるでしょうか。
ちょっと大げさでも、後者の方が相手に強く印象付けられます。
特に『初めて』の単語が有効なのです。
刺激的な単語を見つけましょう。
それにしても一度は言ってみたいものです。
「You are stunning」:「君は気絶するほど美しい」
えっ、言ってもらいたい?
いつでもどうぞ、私に会いに来たら聞き飽きるほど言ってあげますよ。
ただし、女性に限ります。
あの、マーケティングの神様、ダン・ケネディはこう言っています。
「今日、あなたは誰か一人でも怒らせましたか?
もし、誰も怒らせることができなかったら、あなたは一日仕事をしなかったのです」
営業でもマーケティングでも、誰かが怒るほど刺激的なことをやらなければ、仕事をしたことにはならない。
彼はそう言っているのです。
これはコピーライティングでも同じことが言えます。
山口百恵などの作詞を手掛けた有名な作詞家もこう言っています。
「ギリギリのところを狙いましたね。
ここまでなら、どうにか許されるだろうという、ギリギリの線を」
そして、16歳の少女にこう歌わせたのです。
「♪あなたに女の子の一番♬大切なものをあげるわ~♪♫」
ちなみにダン・ケネディとはどんな人か?
開催するセミナーは100万円で、抽選があり、なおかつ審査を通過した者だけが参加できる。
年一回、米国で開かれるカンファレンスは参加費が日本円で30万ほどですが、世界中から1000人を超える起業家が押し寄せます。
また、マンツーマンのコンサルは1日の基本料金が約95万円。
ただし、それを受けるには別に手数料を払って『プライベート・クライアント・グループ』に加入する必要があります。
この怪物が、失礼、この超が三つもつくような一流の方が
「一日に一人は怒らせよ!」
そう、おっしゃっているのです。