日テレの『午後は〇〇おもいッきりテレビ』やTBSの『みのもんたの朝ズバッ!』で人気司会者として大車輪の活躍を見せたみのもんた。
最近はテレビであまり見かけなくなりました。
2022年の今年は一度だけテレビに出ています。
2月11日に放送された『爆買い☆スター恩返し 3時間SP』にゲスト出演したのが確認できる程度です。
2020年3月末には2007年から12年半にわたって司会を務めた「秘密のケンミンSHOW」の司会も降板してしまいました。
これで、レギュラー番組はすべてなくなったのです。
その後は、ごくたまにスペシャル番組などにゲスト出演しています。
では、なぜみのもんたは『秘密のケンミンショー』を降板したのでしょうか?
ズバリ、高齢が理由です。
番組の降板が公になった直後の、2020年2月17日にラジオで語っています。
文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ」にゲスト出演し、降板理由や当時の心境を語りました。
要約すると次のようになります。
・若いタレントの名前を覚えられなくなった
・絶叫して大騒ぎする場面についていけなくなった
・視聴率が2ケタで好調な今が潮時かなと思った
これらのことを理由に挙げています。
つまり、自分から降板を申し出たということです。
そして、みのもんた自身には、もう一つショッキングな事がありました。
2019年の運転許免更新で高齢者講習を受けたのですが、なんと急ブレーキに失敗して落第してしまったのです。
これがとてもショックだったと言います。
「年老いたなと実感した」と胸の内を正直に吐露していました。
これも降板を決断する大きな理由になったようです。
全盛期は全曜日にレギュラー番組を持つという、信じられないほどの超売れっ子ぶりでした。
休みなしですから、体力的にもかなりタフだったのでしょう。
それが『秘密のケンミンショー』の降板によりレギュラー番組がゼロですから、時の流れを感じずにはいられません。
でも、ラジオ番組での話を聞く限りはまだまだお元気のようでした。
お元気というよりは、意気軒高と言った方が正しいかもしれません。
みのもんた自身が長い間ニュースショーやワイドショーで司会をしていましたので、今のワイドショーに注文を付けることも忘れていません。
不倫や薬物問題を報じる各局のワイドショーについて
「ダメなものはダメと、誰かに言ってほしいと思う」
と不満そうにしゃべっていました。
またこのようにも言っています。
「罪を憎んで作品を憎まず、みたいな考え方が先走っている気がする。
ダメなものはダメなんだよ」
ズバリ切り込む、みのらしいコメントです。
しかし、これからしばらく後のことになりますが、香川照之による銀座でのご乱行に関するコメントでは、かなりニュアンスが違っていました。
香川のセクハラに関して週刊誌からコメントを求められたみのもんたは、次の様に語っています。
「銀座の一流店の接客は、お客さんにどうしたら喜んでいただけるかを第一に考えること。
品位ある遊び方をさせられないなら、お店にも責任があるんじゃないですか」
50歳を過ぎたおっさんに店が遊び方を教えなかったから、ホステスの下着に手を突っ込んでしまった。
だから、店にも責任があると言いたいのでしょうか。
ワイドショーでの批判と、今一つしっくり結びつきません。
だが、これに似たような方がいますよね。誰かをやさしく庇い、妙に話が分かる人だと思っていたらある時突然、豹変します。
「今の若いものは、全く!」と一人でいきり立つのです。
みのもんたは、第一線を退いて正解だったと思います。
さて、みのさんは大変正直なところもあります。
同じ番組で、自分も不倫をしたことがあると認めていました。
1度なのか、2度3度あったのか、そこまでは言いませんでしたけれど、不倫経験は素直に認めていました。
みのもんたの不倫と言えば真っ先に思い浮かぶのが、銀座のホステスだったC子さんです。
みのもんたの銀座豪遊は、若いころからつとに有名でした。
20代半ばだったC子さんをみのさんが見染めて付き合いが始まったようです。
C子さんは落ち着いた雰囲気ながら、てきぱきとした性格で、着物が良く似合うホステスでした。
みのは、そんな彼女にすっかりハートを奪われてしまったようです。
高級マンションを買え与えて、付き合いは長く別れたという話は聞きません。
みのもんたは、父親が創業した水道メーター会社を引き継ぎ、社長を務めていたことでも有名です。
彼が、その会社の社長を降りたタイミングで、入れ替わりにC子さんんが役員に就任したとの噂まであります。
しかし、その件について調べましたが、確証は得られませんでした。
みのもんたの不倫と言えばもう一人、気になる女性がいます。
みのは1989年4月から日本テレビ放送の『午後は〇〇おもいッきりテレビ』で司会に抜擢されました。
この番組が好調だったことから視聴率男の地位を築くに至ったのです。
この番組で名アシスタントとして評判だったのが高橋佳代子というアナウンサーでした。
みのは彼女と不倫していると写真週刊誌で報じられたのです。
だが、調べてみるとこれはガセだったようです。
噂の火消しに奔放したのが今は亡き、みのの奥さんでした。
「独身アナウンサーの評判に傷をつけてしまった!本当に申し訳ない」
と日テレや高橋さんに頭を下げて回ったのです。
どうやら、高橋佳代子さんに対しては、みの本人に土下座させたようです。
大した奥様ですね。
素晴らしい昭和の女性でした。
この、肝っ玉の据わった奥さんを亡くして、みのはかなり落ち込んだ時期がありました。
奥さんがなくなったのは66歳で2012年5月22日のことです。
みのもんたは、立教大学を卒業後1967年に文化放送へ入社しています。
パーソナリティを務めた『セイ! ヤング』が若者から支持され頭角を現したのですが、営業に異動されてしまいます。
それに嫌気がさし1979年には退社して、父親が経営する水道メーター会社へ入社しました。
その後、フジテレビから声をかけられ『プロ野球ニュース』の週末版に起用されます。
すると、その軽妙な語り口が話題を呼びました。
そこから『おもいッきりテレビ』や『朝ズバッ!』など数々の番組に抜擢され、人気司会者としての地位を築いていくのです。
セクハラ事件が勃発したのは、その絶頂期でした。
2013年(平成25年)8月30日に放送された『みのもんたの朝ズバッ!』でCMが終わった直後でした。
みのが隣に立っていた吉田明世アナウンサーの腰付近に手を伸ばし、吉田さんがその手を振り払ったように見える映像が一瞬流れたのです。
視聴者からクレームがあり、TBS広報部は声明を出す羽目になってしまいます。
「セクハラ行為があったとは認識していないが、紛らわしい行為だったため、今後このようなことがないよう番組担当者に口頭で注意した」
と公式に発表しました。
当の吉田明世アナウンサーもセクハラではないと否定しましたが、疑惑は完全に晴れたわけではなくグレーのままうやむやになっています。
そして追い打ちをかけたのが2013年9月でした。
まだセクハラ騒動さえ収まっていなかったのに当時、日テレの社員だったみのもんたの次男が窃盗未遂容疑で逮捕される事件を起こしたのです。
新橋の烏森口で、泥酔した男性の鞄からキャッシュカードを盗んだとして警察に拘留されます。
みのが記者会見を開かなければならず、一大スキャンダルに発展したのです。
この事件により、みのはすべての報道番組から降りることになります。
「何やっても許されるという楽しさはあったよね。自分の一言で世の中を動かしていると、錯覚していた。
天狗になっていた」
全盛時代をこう振り返ったことのあるみのもんたですが、この事件によって天狗の鼻がぽきりと折れてしまったのです。
それまで番組を通じて散々人を批判し、 斬りまくってきたのですから、身内がやったこととは言え、自分が批判されても仕方のないところでしょう。
みの本人も当時を振り返り語っています。
「俺の事件になってしまった」
好き勝手なこと言い、やりたい放題だったように見えるみのもんたですが、かなり波乱万丈の人生を送っていることがわかります。
気になるのは、そんなみのもんたの現在です。
相変わらず、銀座通いは続いています。
しかも、週3回だといいますから驚きです。
1944年8月22日生まれの78歳で、銀座の高級クラブへ週3回飲みに行けるのですから、経済的にも健康にも恵まれた方です。
銀座に関しては生涯現役を貫くつもりなのでしょう、みのもんたは。