さて、今回は二つの文章構成について説明します。
・BEAF(ビーフ)の法則
・CREMA(クレマ)の法則
についてです。
文章の書き方では、以前『PASONA』の法則を紹介しましたが、扱う商品、サービスや伝えたい事柄によっては、今回説明する法則も大変有効です。
両方覚えておいて、自分に合った記事の作成方法を見つけましょう。
また、ケースバイケースで、使い分けることもできますので、ぜひ最後まで読んでください。
BEAF(ビーフ)の法則
BEAF(ビーフ)の法則とは、商品を売るためのページ構成を指します。
読者の購買意欲を刺激するには「Benefit」(メリット)、「Evidence」(論拠)、「Advantage」(優位性)、「Feature」(特徴)の順番に文章を構成すると効果的です。
それぞれの頭文字を取って「BEAFの法則」と呼びます。
ネットショップでよく見かける縦長の商品説明ページ、いわゆるLPに多用されているのがBEAFの法則です。
商品を売り込む場合は、ユーザーが反射的に考えることを予測し、それに対応した情報提供が求められます。
その代表的な手法がBEAFの法則です。
情報量の多いLPと呼ばれる『ランディングページ』では、整理された情報を適切な順番で紹介することがとても重要になります。
商品やサービスの魅力がユーザーに伝わるストーリー展開が大事です。
説明する順番が狂うと説得力を失い、購入まで誘導することができません。
BEAFの法則を上手に活用できると、ユーザーと対話をしているようなストーリー展開を描くことができます。
したがって、LPに限らずメルマガや広告文、キャッチコピーにも活用できる、とても優れたライティングなのです。
BEAFの法則を用いて記事にする場合は、下記を参考にしてください。
構成要素 | 文章の内容例 |
Benefit・メリット | ユーザーが享受できる魅力、満足度など |
Evidence・論拠 | メデアへの露出、ランキング、お客様の声など |
Advantage・優位性 | 品質、価格、利便性など他に比べて優れている点の強調 |
Feature・特徴 | 色、サイズ、賞味期限、内容量、素材、成分など |
なお、メリットだけを強調した文章は読み手に警戒感を与え、説得力を失う危険性があります。
したがって、メリットの後にはデメリットも少し書きます。
そして、最後にもう一度メリットを強調しましょう。
この3部構成が文字数などの関係で無理な場合は、メリットを書いてデメリットは一つだけ触れておきます。
これにより、読み手に好印象を与えることができるのです。
CREMA(クレマ)の法則
CREMAの法則は下記で構成されているライティング手法です。
・結論(Conclusion)
・理由(Reason)
・証拠(Evidence)
・手段(Method)
・行動(Action)
CREMAの法則で文章を書くと、記事の構成に手段:Methodまで書くことになり、内容が非常に具体的になるのが特徴です。
内容が具体的になることで、読者からの信頼度がグッと上がります。
記事で取り上げる内容によっては読者自身がその方法を実行して、効果を検証することも可能です。
読者は自分でも実践できる情報に大きな価値を感じます。
文字数が多い記事でも短い記事でもCREMAの法則を用いると、内容がかなり充実します。
CREMAの法則は結論を先に持ってくることが大きな特徴です。
結論を先に書くことで記事の内容や目的が読者に伝わりやすく、後に詳しい理由を付け加えるので、納得する読者も多くなります。
読者の満足度を高めたいときや記憶に残る記事を書きたいときは、CREMAの法則を使ってみましょう。
CREMAの法則を用いた例文
『CREMAの法則』を用いた例文を紹介しましょう。
◎例文↓↓
内容の濃い文章を書きたければ、CREMAの法則がおすすめです。
(この部分が結論です)
CREMAの法則を使えば初心者にも以下のメリットがあります。
・記事の内容がわかりやすくなる
・文章が読者を説得しやすい流れになる
・情報の信憑性が上昇する
・記事から机上の空論感を払拭できる
・読み手を行動的に鞭びく可能性がたかまる
・短期間で文章力がアップする
(ここまでが理由です)
CREMAの法則は組織行動学者のデイビット・コルブが提唱した『経験学習モデル』と同じスタイルです。
したがって、読者を説得する記事には最適です。
また、GoogleのSEOも結論が早く書かれている記事を優遇します。
(ここまでが証拠です)
CREMAの法則を用いて記事を書くのは簡単です。
記事は『結論→理由→証明→方法→行動喚起』の順に構成します。
(ここまでが手段です)
CREMAの法則を用いるだけで、初心者でもプロライター並みの文章力を身に着けることができます。
短時間で上質な文章を作成したいときは、CREMAの法則を使ってみましょう。
(ここまでが行動です)
以上がCREMAの法則を用いた例文です。
例文を読むと「読者自身がその方法を実行して、効果を検証することも可能」と先ほど述べた理由がよく理解できると思います。
『CREMAの法則』のテンプレートを用意しておきましたので、どうぞ活用してください。
まとめ
文章は、ある程度のパターンを決めて書きすすめるとスムーズに運びます。
今回紹介した法則と以前紹介した『PASONA』の法則を試して、ぜひ自分の得意なパターンを見つけてください。
それが見つかると、文章を書くのがとても楽しくなります。