よく聞くのが『日本は起業しにくい』『一度失敗したら再起できないのが日本社会』。
そんなこと全くありません。
特にインターネット環境が整った昨今は、起業も再起も思いのままです。
では、なぜそのような誤解が世間に流布されるのか?
起業経験のない者やチャレンジ精神に欠ける者たちが、安全な場所にいて論評するからそうなってしまうのだ。
起業もせず失敗ばかり恐れる連中に振り回される愚かしさ!
不思議なのは起業にチャレンジしたこともない人間が、日本は起業環境が整っていない、一度失敗すると次のチャンスは与えられない、などと平気でノタマウことだ。
考えてもみましょう。
敗戦によって、それまで日本の経済を支えていた財閥が解体されました。
でも、地球の誰もが驚く速さで復興し、たちまち世界第2位の経済大国に躍進しました。
現在は残念ながら第3位に落ちましたが、経済大国であることには変わりありません。
これはひとえに伝統と新しい力の切磋琢磨に因るものです。
解体された財閥の生き残り企業と競いながら、新興勢力の台頭があったからこそ産業の裾野が広がり、『高度経済成長』なる言葉が生まれたのです。
つまり、新興勢力のチャレンジ精神がなかったなら、日本の産業はここまでの興隆を見ることもなく、戦後復興も大幅に遅れていただろうことは想像に難くありません。
その新興勢力の旗手がホンダの『本田宗一郎』であり、ソニーの『盛田昭夫』『井深大』だったのです。
ただし、この方たちは皆、戦前の教育を受けて育った人たちです。
明治維新から営々と育まれてきた日本人のチャレンジ精神ですが、戦後教育でプッツリとチョン切られてしまったかと思いきや、このような戦前の教育を受けた人たちによって、しっかり引き継がれていたのだから素晴らしい。
太平洋戦争で勝利したアメリカであるが、日本人の強さと国民の連帯感には恐れ慄いた。
それは、日本人の想像をはるかに超える、衝撃ともいうべきものだったようだ。
日本を二度とあんな強い国にしてはならない。
軍事大国として、世界に台頭させてはいけない。
そんなアメリカから命を受けたJHQは、憲法や教育基本法を巧妙に操り、日本人から連帯意識とチャレンジ精神をそぎ落とすことに腐心したのは明らかだ。
自分で物事を考える必要はない、突出はいけない、全体を意識した平均的な思考が大事だ。
こうして、どんぐりの背比べ教育が始まった。
だが、経済の立て直しを最優先とした国策とこの教育は実に見事な一致を見たのです。
上の言うことには逆らわず、機械の歯車のように規則正しく黙々と働く。
年功序列、終身雇用にこれほど見事にはまるとは、GHQもホワイトハウスもイエスキリストも想像できなかったのではないだろうか。
知っていたのは、お釈迦と夜空のお星さまくらい?(この意味は、古い流行歌を知らない世代には理解できないかも知れません、ゴメンナサイ)
アメリカとGHQがどんな画策しようが、日本人のチャレンジ精神は素晴らしい。
本田宗一郎、盛田、井深さんなどの奮闘を見習って、第2世代、第3世代が確実に育っていたのです。
戦後の混乱期に創業、起業し成功を収めて人は数え切れないほどいる。
バブル崩壊後の平成半ば以降に起業した人間だって、一々名前をあげたらキリがない。
失敗から再起を果たした人だって、私の身近にさえ何人もいる。
自己破産から再度起業し、ついに成功を手にした者も知っている。
確かに日本は金融機関から借入する際に個人保証が必要であり、倒産すると大変な苦労はある。
だが、正当な金融機関からの借り入れなら、命を取られることもないし腎臓を売れと迫られることもない。
資産をすべて処分したら、それ以上は追いかけてきません。
請求は来ますが、家族に迷惑が及ぶようなことはありません。
私は自己破産以外なら大概のことは経験しているので、闇金など違法な金に手を出さない限り、法律と人情によって守られることを知っています。
闇金に手を出すまで会社に執着するのは、間違いであるとはっきり断言します。
自分や家族の将来を考えて、撤退する勇気と判断力が求められるのです。
いろんなことを言う人はいますが、まともな金融機関であれば、できる限りの誠意をもって対処すると人間同士、解決の糸口はきっと見つかります。
半沢直樹のお父上のように銀行から融資を断られて首を吊るような人は、事業を起こすべきではありません。
失敗は誰にでもある。
たかがお金、命の方が尊い。
今、責任を果たせなくとも生きている限り、責任を果たせる日や再起のチャンスが訪れる可能性があるのです。
半沢直樹の父上は選択を誤りましたね。
再起と言えば、思い浮かぶのが『100円ショップ・ダイソー』の創業者・矢野 博丈氏。
1970年ころに700万円の借金を背負い、夜逃げした男だ。
その男が再度起業し、ダイソーを世界的企業に育て上げたのだから、凄いの一言だ。
・売上高:4,757億円(2019年3月末現在)
・国内3,493店舗(直営2,646店舗 代理店847店舗)
・海外2,248店舗(26の国と地域)
◎店舗数は2020年2月時点
このような実態を見て、起業しにくいとか、再起が難しいといっても説得力がない。
特に現在はとても恵まれた環境が用意されています。
インタネットの普及によって、起業も再起も昔に比べるとはるかにハードルが低くなっている。
10年前なら顧客獲得には、チラシ、ダイレクトメール、テレコール、宣伝広告など相当額の費用がかかり、時間と人手も必要不可欠だった。
それが今なら、ブログ、メルマガ、YouTube、line、Facebookなどで集客が可能になり、パソコンさえあれば費用も最小限で済み、人手もいらない。
一度、事業につまずいた者には最高の、再チャレンジステージが用意されているのです。
そして、オンラインビジネスのもう一つの特性は、年齢、性別を気にする必要がないこと。
やる気さえあれば、お年寄りも若者も全く関係なしの本人次第。
もちろん、男女の差別などあり得ません。
メデアや机上論しか語れない評論家の言うことに惑わされず、もしあなたが再起したい、起業したいと願うなら、迷わずオンラインビジネスを薦めます。
自虐史観や自己否定では永久に未来は見えない
JHQの謀略に嵌ってしまったのかどうかは分からないが、日本はメデアを中心に反省とは自虐、自己否定という風潮があるようだ。
第二次世界大戦を反省するのは大いに結構だが、何も今の日本を否定する理由などさらさらない。
最近、こんなことを言うメデアまで登場したようだ。
『優秀な人材は日本を捨てて、韓国、中国、アメリカを選ぶ』
ごく一部の海外で活躍している人たちだけ見て、皆んなが皆んな出て行っちゃってると思っているのかな?
おっしゃっているご本人は日本に残っているのだから、『自分は優秀じゃない』と白状しているようで、面白くもあり、悲しくも見えてしまう。
まあ、アメリカなり中国なり、その国が性に合っている人は出て行くでしょう。
しかし、ほんの一握りの人達が出て行ったからといって、日本に残っているのはおバカばかりとでも言いたげな表現とは如何なものでしょうか。
メデアが卑下する日本の2020年6月での米国債保有額は、1兆1759億8500万ドル(約126兆円)で世界第一位です。
優秀な人達が選んだというアメリカの経済を、世界で最も下支えしてあげている国は、この数字を見てわかる通り日本なのです。
第二位は中国で1兆892億ドルだ。
彼らが『俺たちがナンバーワンだ!』と怪気炎を上げても、日本の力がないと危うい部分もあるのです。
優秀な方は決して日本を見捨ててはいません。
ノーベル賞を取った方々で日本を散々に言う方もおりますが、日本を見限らずに母国で研究を続ける方の方が多いのではないでしょうか?
iPS細胞の先駆者・山中教授は世界中の医学博士から尊敬され、注目されながら日本で研究を続けていらっしゃいます。
リチウムイオン電池の発明でノーベル化学賞を受賞された吉野彰さん然りです。
その吉野さんと旭化成の企業努力のお陰で、スマートフォンの今の薄さがあり、長時間使用が実現したのです。
世界最大の望遠鏡レンズは日本でしか作れませんし、精密機器、最先端素材、ナノテクノロジーなど、我が日本でしか製造・開発出来ないものはいくらでもあります。
オリーブオイルのビジネスで、かつて8年間ほどイタリアに住んでいた知人が、2年ごとに日本へ帰省していたのですが、我が国の発展スピードにはいつも驚かされたと語っていました。
小学生だった息子達はなぜイタリアに戻らなければならないのかと、涙を流して抗議したとのことでした。
子どもたちの将来を考えて、その後日本に戻って生活しています。
確かに現在はIT後進国になり、アメリカ、中国の目覚ましい発展を羨んでる部分もあります。
政治も決して進歩していると言えず、権力に執着するご老人とそれを取り返そうと執念を燃やすご老人には、ホント辟易うんざりですが。
都知事選に出てくる人もいろいろですね。
日本国総理大臣経験者が、あわや泡末候補扱いになりそうなのだから、笑うに笑えません。
いま日本で最も人気のある職業は東京都知事かも知れませんね。
しかし、ヨーロッパが500年近くかけて築き上げた文明を、日本は真似をしたとはいえ、明治維新の開国からわずか数十年でやってのけた国民です。
最近でこそ中国に抜かれましたが、敗戦の廃墟から瞬く間にGDP世界二位に踊り出て、長年維持してきた国です。
世界の基軸通貨・米ドルの雲行きが怪しくなれば、世界中の投資家がこぞって安定した通貨・円を買います。
どなたでもご存じのように、円の発行国が我が日本です。
いつまでも自虐史観じゃありますまいに。
過去は過去、自分は自分。
自分の人生を生きられるのは自分だけ。
尊敬する本田宗一郎氏の名言を贈りましょう。
「日本人は、失敗ということを恐れすぎるようである。
どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は、最低なのである」