アップルはなぜいつも革新的なのか?
なぜ、同じコンピュータ屋さんなのにアップルの製品だけが爆発的に売れるのか?
私はその理由を聞いて思った。
「やはり、アメリカは凄い!」
人は『何・What』よりも『なぜ・Why』に反応する。
アップルは常に人々に対し『なぜ』を訴えかけている。
アップルもすごいが、驚いたのはその強さの秘密を分析したコンサルタント。
日本にはここまで分析できるコンサルトはいない。
自分の信じているものを信じてくれる人に買ってもらう
多くの企業は新製品の発売を発表するとき、『何』(製品)をアピールすることから始める。
例えば、自動車会社であればこうだ。
『今度の新車△△は斬新なデザインで、良質な革が張られた座席は乗り心地抜群です。
どうぞ、ご自分でその優雅な高級感をお試しください』
化粧品であれば大概こんな感じでしょうか。
「カメリアのうるおいが 美しく満ちていく 〇〇ビューティ あなたのお肌がしっとりと若返る」
人々はこれでは感動しない。
アップルは全く逆から入るから人々の共感を呼ぶ。
『我々のすることは、すべて世界を変える信念に基づいている』
『違う考え方に価値があると信じています』
『美しくデザインされ、操作が簡単で親しみやすいコンピュータ。
それが私たちの世界を変える手段ですです』
なぜそうするのか?
なぜそれを作るのか?
「世界を変えるために・・・・・・」
「違う考え方に価値がある・・・・」
どのように。
「美しく、簡単で親しみやすい・・・・」
最後に『何』が来る。
「親しみやすいコンピュータ」
人はなぜそれをやっているのかに感動するのだという。
このアップルの『なぜ』の法則を明らかにしたのは、アメリカの著名コンサルタント。
名前は忘れました。
知人から聞いてネットで見つけたのですが、一度聞き終えて次の日にもう一度聞こうと思ったが、探しても見つからない。
『TED』というアメリカ発のトークアプリで聞きました。
https://www.ted.com/talks?lang
日本語字幕がついています。
無料で、1本の動画が10分~20分くらいで聞きやすい時間設定になっている。
1日に1本聞くだけでかなり知識が増えるのではないでしょうか。
とてもトーク数が多いので最初から使い方を調べて、これは!と思うのがあったらお気に入りに保存しておくことを薦めます。
保存しておかないと、私のように後で探しても見つかりません。
しかし、アップルのこのやり方とその素晴らしさを論理的に説明するコンサルタント。
その両方に感銘を受けて紹介してくれた我が友。
良き友人を得たものだ。
彼のコンサルはこうも言う。
人は商品を買うのではなく、なぜそれをやっているのかに共感して買うのだと。
だから、ビジネスは自分の商品を必要とする人に買ってもらうのではなく、自分の信じているものを信じてくれる、そのような人に買ってもらうべきだ。
とても哲学的で難しいが、私には少しだけ分かったような気がする。
日本のコンサルでもこれに近いことを教える人が増えています。
『商品を売ってはいけません。
相手の悩みや抱えている問題を解決できる手段を提示してください』
『機能を説明していませんか?
お客様にあなたの商品の優れた機能を説明すればするほど、お客様は他の製品との比較に目が行ってしまいます』
『お客様は機能など知りませんし、商品に興味があるわけでもありません。
問題を解決できれば何でも良いのです』
これを補完するのがアップルの、なぜそうするかではないだろうか。
「我々のすることは、すべて世界を変える信念に基づいている」
「違う考え方に価値があると信じています」
更に彼は言う。
この法則に最もマッチしていたのが、あのライト兄弟であると。
当時は誰もが空を飛ぶ方法を探していた。
ちょっと誇張していえば、今誰もがネットビジネスのチャンスを探してるのと似たような状態だったのだという。
したがって、ライト兄弟のライバルは多かった。
中でも当時、最も空に近かったのは『サミュエル・ラングレー』だった。
ハーバード大学を出て、スミソニアン博物館に勤めていた彼は陸軍から多額の資金援助を受けて、飛行機開発に取り組んでいた。
大学と博物館関係から優秀な人材が集まり、陸軍が資金面でのバックであったから、サミュエルには何一つ不足はなかった。
サミュエル・ラングレーはまた、毎日のようにニューヨークタイムズに追いかけ回されるほど、世間から注目されていた。
対してライト兄弟はと言えば、人材と言えるのは兄弟のみで、資金は経営する自転車屋の売り上げだけが頼りだった。
そして、ニューヨークタイムズからもワシントンポストからも追いかけられることはなかった。
だが、1903年12月17日にノースカロライナ州キティホーク近郊で、人類初の有人飛行に成功したのはライト兄弟だった。
彼のコンサルトは言う。
ライト兄弟を一貫して突き動かしていたのは、
「世界を変えたい」
「有人飛行に成功すれば、世界は変わる」
の信念だった。
一方、サミュエル・ラングレーの心を支配していたのは、『富と名声だった』。
この違いが両者の成否を分けたと主張する。
その証拠にサミュエル・ラングレーは、次のように言うこともできたはずだと彼は考える。
「ライト兄弟はよくやった。
だが、改良するともっと良くなる。
次は私の出番だ」
しかし、サミュエル・ラングレーはさっさとやめてしまった。
一番になれなかったのだから、世界的名声も巨万の富も手に入らないと考えたのだという。
彼はまた、マーティン・ルーサー・キングにも触れている。
キング牧師の愛称で知られる、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者だった人だ。
キング牧師が主導した1963年8月28日ワシントン大行進は、23万人を超える参加者であふれ返った。
だが、この23万人を超える中にキング牧師のために集まった人は、誰一人いないと彼は断言する。
『ZERO』を強調するのだった。
誰のためだったのか?
みんな自分のためだった。
「私には夢がある」
「私は信じている」
この有名な二つの言葉を連呼し続けたキング牧師。
この言葉に共感を抱いた人々が、自分のために炎天下のワシントンに集合したのだ。
自分の抱く夢と信じる未来がキング牧師と一緒だったから、はるばる車で8時間もかけて自分のためにワシントンまでやってきたのだという。
これはとてもよく理解できる。
私の語る夢と信じる未来、描く未来に共感してくれた方は、製品の機能など分からなくとも私の商品やサービスを買ってくれると言うことだ。
長期にわたって成功し続けたければ『夢を語る』のだ。
『信念を共有する人』を増やす続けるのだ。
そう言うことだと思う。
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